入社式の時のことです。
会長でいらっしゃた方が、新入生に是非とも一目会いたい、また
一言話をしたいとのこで、療養先からお越しになられました。
その折にお話し戴いたお言葉が、

「無作為の作為をするなかれ」

と言うお言葉でした。
ご存知でいらっしゃることと思いますが、要約させて戴きますと
何もしないことで罪を為していることもあるんですよとの教えです。

具体例で説明致しますと

「深い川沿いの道を幼子が歩るいている場面に遭遇した時、
ただ、見ているだけでは(無作為)、その幼子が川に落ちて溺れてしまうかもしれない。
それをただ見ていないで、幼子の手を取って安全な所に連れて行ってあげることをして下さい」
つまり、ただじーと見ているだけの人間にはならないで下さいと。

このお言葉を常に肝に銘じて、これまでの人生を歩んできましたし、今後も諸活動をしていきたいと思っている昨今です。